最近、免疫力という言葉をよく耳にしますが、
何なのでしょうか。
免疫力とは、
私たちのカラダのウイルスや細菌と戦う力・
抵抗する力のことを言います。
体内に入ったウイルスや細菌などの異物や、
体内にできてしまったがん細胞などから
身を守る力であり、
私たちの健康を維持するために
欠かせない存在です。
目には見えにくいですが、免疫力が低下すると
新型ウイルスやインフルエンザなど
感染症にかかりやすくなります。
また、それだけでなく、
感染症にかかった際に重症化する
リスクも高まります。
加えて、病気だけでなく、
免疫力低下時は血行が悪いことが多く、
新陳代謝の低下による
肌荒れが生じることがあります。
このように様々な病気と関係しており、
私たちの健康を保つ上で
非常に重要な免疫力ですが、
免疫力が低下する原因は何なのでしょうか。
遺伝や加齢など個人差がありますが、
免疫力が低下する要因として
よく挙げられるものは、
加齢、ストレス、食生活、運動不足、喫煙、
過度な飲酒、疲労、睡眠不足などです。
このため、テレビや新聞などのメディアでは、
「免疫力を活性化するために
食生活の見直しや運動をしましょう!」
とよく言われていますが、
はたしてそれだけで良いのでしょうか。
確かに栄養バランスのとれた食事をして、
定期的に運動をして、
ストレスのない生活を過ごす…といった生活は理想的ですが、
現実問題として難しいでしょう。
食生活を見直し、
栄養バランスのとれた食事を準備することや
運動を定期的にするなど、
現在の生活習慣を変えることは
簡単ではありません。
また、厳しいトレーニングを積み、
日々運動をしているアスリートの免疫力は
高いと思われがちですが、
意外なことにそうではありません。
実際マラソンなどの
強度の強い運動をした人は、
しなかった人に比べて
運動後に風邪(上気道感染症)にかかる率が
2~6倍増加したという報告もあります。
(参照1、2)
参照1 :S Afr Med J. 1983;64:582-4
参照2:J Sports Med Phys Fitness. 1990;30:316-28
その他にも、運動強度が強い場合に
免疫力が低下することは、
学生フットボール選手を対象にした研究でも
同様の結果が報告されています。
IgAという粘膜免疫で
主体的に働く免疫物質がありますが、
フットボール選手は一般生徒と比べ、
唾液中のIgA量が低下し、
風邪の罹患率が増加したと
レポートしています。(参照3)
参照3: Med Sci Sports Exerc. ;2005;37:374-80
プラスイオンと対をなすイオンとして、
マイナスイオンがあります。
このマイナスイオンは
森林や滝つぼに多く含まれ、
活性酸素を還元させ、体の抗酸化を促します。
最近では空気洗浄機や
エアコン・ドライヤーをはじめ、
多くの家電製品でマイナスイオンを宣伝しています。
このマイナスイオンは
人体本来の自然治癒力を高める働きがあり、
免疫力を活性化させるのです。